オゾン(O3)って何?

元々、地球に存在する天然物質・オゾン。3個の酸素原子によって構成された酸素の同素体です。
一般的にはオゾン層がよく知られており、有害な紫外線、特に皮膚がんの原因となるUV-Cを防ぎ、生物を守るとても大切な役割をしています。

オゾン層の図

生活においてのオゾンの活用

オゾン(O3)が分解し、酸素(O2)に戻るときに発生する酸素原子(O)が、強力な酸化作用を発揮します。酸化作用は臭いの原因物質や菌を分解する働きがあります。オゾンを水に溶かした「オゾン水」は、世界中で水道やプールの水浄化・殺菌・脱臭、食品の殺菌、医療での治療・殺菌など、広い範囲で実用化されています。また、残留性がなく、地球環境に優しいのも特長です。

オゾン水の特徴
長所 短所
  • ・強力な殺菌力
  • ・広範囲の殺菌力
  • ・耐性菌を作らない殺菌力
  • ・強力な脱臭力
  • ・強力な漂白力
  • ・強力な酸化・分解力
  • ・不快なオゾン臭
  • ・人体に有害
  • ・半減期が短い(20℃で約40分)
  • ・腐食・劣化(鉄、ニトリルゴムなど)
オゾン水の殺菌・脱臭の仕組み

オゾンは極めて不安定な分子で、その使用には大型・高価な装置が必要です。そのため、産業・医療界では実用化されているものの、一般向けの使用はまだ広まっていません。

人への作用

オゾンは様々な生理活性効果が認められており、歯のホワイトニング・アトピー・外傷のケアなど、病院や介護施設で役立っています。

オゾンの生理活性効果
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